ハワイ、マレーシア、フィンランド
世界中の航空会社から旅客業務を受注
ーー現在の仕事内容を教えてください。
航空会社のカウンターでのチェックインや渡航書類の確認、搭乗・到着ゲートでのご案内、手荷物を紛失された際の対応などを行っています。
私は今、カウンターでの搭乗手続きをメインに担当しています。空港でお客様を最初にお迎えする空港の“顔”ともいえます。
当社は、世界各国の航空会社から国際線の旅客業務を請け負っています。私はこれまでにハワイアン航空、バティックエアー マレーシアを担当。現在はフィンランドのフィンエアーを任せていただいています。
小さい頃から憧れだった空港の仕事
幅広い仕事を任され、早く成長できる
ーーやりがいを感じるのは、どんなときでしょうか?
カウンターをオープンしてからは、時間との闘いです。飛行機が定刻通りに出発し、すべてのお客様を安全に送り出すことができたときの達成感は格別です。その度に毎回、うれしさが込み上げてきます。
海外のお客様と触れ合い、楽しくコミュニケーションをとれることも醍醐味です。日本にいながら、まるで世界中を旅しているかのような不思議な感覚になれるんです。
ーーそもそも、なぜ空港で働こうと思ったんですか?
幼少期、父の仕事の関係で10年ほどマレーシアで暮らしていたんです。小さい頃から飛行機に乗る機会が多く、そのときから空港で働く人たちに憧れていました。
数ある選択肢の中から当社に就職したのは、若いうちから幅広い仕事を任せてもらえ、早く成長できると思ったからです。
例えば、社内公募制度です。自ら手を上げて、社内のさまざまな業務にチャレンジできる環境があるんです。
航空会社によって異なるシステムとルール
「だからこそ、ステップアップできる」
ーーそしてまさに今、その成長のレールを走っていると。
早い段階から大事なポジションを任され、成長を実感できています。さらに当社の場合は、さまざまな航空会社の業務に携わります。
航空会社や渡航先によってカウンター業務のシステムや入国ルールが異なるため、その度にトレーニングを受ける必要があるんです。大変に見えるかもしれませんが、その分学びが多く、ステップアップできます。これこそ私が望んでいた環境でした。
ーー未経験からでもハードルはありませんか?
新入社員研修や各部署・業務ごとのトレーニング、OJT(現場訓練)など、手厚い教育があるので心配いりません。
私はエアライン系の専門学校に通っていましたが、社内ではむしろ少数派です。まったく業界の知識や経験がなくても、安心して現場に出られます。
職場は風通しがよく、外国籍や男性も
近い将来、フライトの責任者になりたい
ーーいい会社に巡り会えたんですね。
そのうえ、風通しのいい職場でもあるんです。オフィスはいつも和気あいあいとした雰囲気で、休憩時間は会話が絶えません。
外国籍のスタッフも多く、私が所属する旅客業務の部署でも最近は男性社員が増えてきました。オフの日に一緒に食事に行ったりすることもあります。
休日は、今暮らしている成田市内をめぐることも。おすすめは、成田山新勝寺です。「節分の日」の豆まきで有名なお寺で、夏祭りでは参道沿いにずらっと屋台が並ぶんです。
ーー最後に、今後の目標を教えてください。
「フライトインチャージ」と呼ばれる、各フライトにおける責任者になることです。
決められた時間内にいかに効率よく、各部署とうまくコミュニケーションをとりながら遅滞なく飛行機を送り出せるか。その司令塔として、チームをまとめられるような存在になりたいですね。
加藤理彩さん (旅客ハンドリング)
東京都出身。父親の海外赴任に伴い、幼少期から10年ほどマレーシアで過ごす。エアライン系の専門学校を卒業後、スイスポートジャパンに入社。フィンランドを本拠地とするフィンエアーの旅客業務を担当し、主にチェックインカウンターでの搭乗手続きなどを行う。成田市在住。