空港で一番はじめに会う人に

現在のお仕事内容を教えてください。
現在は業務グループに所属して、新入社員の教育を担当しています。
具体的には教育のための資料をつくったり、現場に出た時は、搭乗手続き業務やGATE業務などを行っています。
もともとはオペレーショングループでチェックイン業務などを行っていましたが、4月から事務が中心の業務グループにも所属し、現在は二刀流です。現場を知らないと教えることができないので、両方の経験を生かして今は新入社員の教育もしています。現在は業務グループに所属して、新入社員の教育を担当しています。
具体的には、どんな働き方をしますか
事務がメインの業務グループは日勤なので夕方には終わります。チェックインカウンターの現場にでたらシフト制になるので、早番だと8時30分に出勤して、9時にオープンするカウンターの準備をします。その後ブリーフィングといって、今日はどんなお客様がいらっしゃるのかをみんなで確認します。
例えば、成田で乗り継ぎされるお客さまが、成田から仁川を経てまた別の国に行かれる場合、どんな情報が必要になるんだろうと考えて、次の国に入国する為に必要な書類を調べたり、どこでカバンを受け取ればよいかなどの案内をしたりします。あと車いすの方がいる場合は、みんなに共有しています。
現在、西鉄エアサービスは、韓国の航空会社とオーストラリアの航空会社、また新たに10月からスペインの航空会社のハンドリングを担当しています。接客の際の言語は韓国語や英語が多いです。そのため韓国語も少し勉強しています。
1日のスケジュールを教えてください
チェックインカウンター業務の日の1日は、朝出勤してからカウンターで搭乗手続き業務を行い、その後に出発ゲートで搭乗案内、休憩を経て午後の便のカウンター業務をします。早番と遅番がありますが、早番だと18時には終わります。飛行機が遅れることもあり読めない日もあるので、遅番の場合だと21時半頃になります。業界の中では退勤時間は早い方かと思います。

「毎日色んなお客様と出会えることもやりがいの1つ」
どんな時に仕事のやりがいを感じますか
どっちにも共通するのは、やっぱり新入社員の教育で1から教えているので、1日目に教えて出来てなかった方が、次会った時には目に見えて成長してるのが見えると、あの時ちゃんと教えてよかったなと感じるようになりました。そこに一番やりがいを感じます。
また最近感じるのは、ハンドリング会社とやりとりをする時など、チェックインのやり方や質問をしてくれることが多いと、信頼されているんだなとやりがいを感じます。
毎日色んなお客様と出会えることも、やりがいの1つになります。
毎日違うできごとや経験したことがないことも起こる中で、そうやって解決するんだなと日々学んでいくことができます。今は、空港で大きなイレギュラー発生時にも、自分で対処できるくらいの戦力にはなれているかなと思います。

子どものころから、空港に行く機会が多くて好きになった
なぜ今の仕事をしようと思ったのですか
両親が旅行がすごく好きで、空港に行く機会が多く空港が好きになりました。
空港で一番はじめに会う人が受付をしている人のイメージでした。ワクワクするなって思い働いてみたいと思いました。
成田空港で働くことになったきっかけは
元々、地元の熊本で勤務していましたが、2022年に西鉄エアサービスとして成田に新たな支店ができることになり、支援に来たことがきっかけでした。熊本空港でもコロナの影響があって便は減ってしまっていたのですが、成田空港は国際線の扱いなどもあり支援に来た際にはとても忙しくなって、それまでとは全然違う業務内容になりました。
その忙しい日々が大変ではありましたが、楽しくやりがいに感じたことで自分から成田支店に転勤を希望しました。転勤者には「住居サポート」がありました。
地元の熊本との違い
国内線だと社内の人とのやりとりで完結しますが、国際線だと便数が増えその分業務も増えるため、色んな人と関わるようになったのも大きな違いです。また、国際線だと多国籍のお客さまの対応となるため責任も大きくかわってくるのも違いの一つかと思います。
一緒に働く方たちも台湾や韓国など外国籍の方が増えたので、言語の違いも感じます。
教育するとき分かりにくい場合は、英語の単語を使って説明しています。伝わらないときでも、目の前の後輩たちが困らないように、何度も「これわかったかな、大丈夫かな」って、どこまで理解しているかを確認し一つ一つ解決して乗り越えています。こちらから相手の理解度を、汲み取るように工夫しています。
細かいことですが、例えば案内の時の手の添え方や指の差し方なども、言葉で言わないと伝わらないこともあるため、注意をしたりもします。

キャリアをサポートする、キャリアパスモデル
キャリアアップについて
オペレーショングループでは、キャリアアップもできるしグループも変わることができます。ステーションオペレーションといって、飛行機のウエイトバランスを考えたりする運航管理業務があるんですけど、わたしと同じように二刀流でやっている方もいて。会社としてもキャリアアップのサポートをしてくれていて、なるべく希望に沿った配置につけるよう配慮していただいています。
今はまだ、マネージャーの指示で動いている部分がありますが、自分から率先して動くことを意識して、仕事をもっと覚えていけたらなと思っています。現在の上司である主任が、人を巻き込むのが上手な方だなと思って、そういうところを吸収しようって思いながら一緒に働いています。今自分はリーダーなので、次のステップは主任を目指しています。
未経験者にはハードルの高い仕事のように思えますが
入社する時には、語学に関しても必要な資格はなかったです。
たくさんの言語に対応するので時にパネルを使ったりして、最近では、語学に対応できるツールも導入され使っているため、困ることはないです。
休日の過ごし方
今の趣味は、観葉植物を育てることと、フィルムカメラです。「成田山新勝寺」などに行って佇んでいます。今の時期だと紅葉を見ながら過ごしています。自然が好きなので、自然を感じたい時に行ったりします。また、サウナが好きなので休日の朝に近所のサウナに行くことがあります。あと、ありきたりですけど旅行も好きです!
最後に、求職者へメッセージをお願いします
空港で働いているという一体感
わたしはオペレーション業務でいうと、定時に飛行機を飛ばせたときの達成感や、イレギュラーが起こった時の対応もやりがいになっています。接客や人が好きだったり言語を活かしたい人とかにも向いている仕事だと思います。
あとは飛行機が好きだったら。
待機中の飛行機のパイロットと目が合って手を振ると、振り返してくれるんです。たまに気づいてもらえると、1便1便が無事に終わって良かった「おつかれさま」という気持ちになって成田空港で働いているという一体感を感じるんです。お客さまからも結構見えるので。ぜひ手を振ってみてください。