貨物
仕事

大切なものが詰まった手荷物を、丁寧に運ぶこと

株式会社エコーパートナーズ根本宥輝さんさん

現在のお仕事内容を教えてください。

エコーパートナーズは、ANA成田エアポートサービス(株)(NRTAS)のパートナー会社として、全日空(ANA)とスターアライアンス加盟航空会社などの地上支援業務を行っている会社です。
現在NH事業部の手荷物1課に所属し、手荷物取扱業務で主に到着便を担当しています。入社して5年目になります。
業務内容は、航空機から降りてくる手荷物のコンテナをソーティング場に搬送する作業がメインです。また、現場の責任者として便の円滑なアサインや電話対応、無線での連絡調整なども行っています。

現在、どんな働き方をしているか教えてください

シフトの一例を紹介しますと、基本的に早番(6時〜16時)と遅番(14時〜22時)の2パターンがあります。シフト制になるので、4勤2休の場合もあれば4勤1休になるなど不規則ですが、月に8~9日の休日があります。
休憩は状況に応じて、取得時間が変動することがあります。航空機の到着はいつも定時にくるとは限らず、天候やさまざまな要因で遅れてくることもあるので、その流れに合わせて判断しています。

休日は友人等と趣味のキャンプにでかけ、ご飯作りを楽しんだりしています。最近は、勝浦にあるキャンプ場に行きました。また、普段から身体を使う仕事なので、休日には睡眠をしっかり取ることを意識しています。

未経験からどのように仕事を覚えていきますか?

入社後1~2ヶ月で基本的な資格の取得をします。まず空港内で運転するための制限区域車両運転承認資格を取得します。その後、牽引作業や機側からソーティング場への搬送作業に係る資格を取得していき、個人差はありますが3~4カ月くらいで独り立ちできます。
普通自動車運転免許は、入社前に取得していたため、入社後はすぐに、実践的な技術を学んでいきました。インストラクターと呼ばれる方から社内資格のための教育をしてもらいます。見極めのテストに通過して社内資格が取得できると、搬送作業の流れを一人でこなせるようになります。今は自分が審査をする側の立場になり、教育や指導を行っています。

成田空港で働くことになったきっかけがあれば教えてください。

こどもの頃から家族旅行が多く、旅が好きになりました。国内外の様々な観光地を旅する機会に恵まれていたと思います。車やバスや電車など色んな乗り物に乗る機会がありましたが、中でも航空機に対して特別な魅力を感じていました。他の乗り物は地上を走っているけど、飛行機は空を飛ぶんだ!という、子ども心にワクワクしたのを覚えています。また、旅に出る時の「手荷物」に大切なものを詰め込んだ記憶が残っていることが、進路や就職の際の決め手の一つになっているのだと思います。

エアライン系の航空専門学校へ進学し、グランドハンドリングや旅客ハンドリングについて学んできました。就職を決める時は、伊丹や羽田、成田と様々な選択肢がありとても悩んだのですが、やはり地元が千葉県ということもあって一番身近に感じていた成田空港で働きたいと思いました。
また、「手荷物」には子どもの頃の旅の記憶があって、大切な旅の手荷物に関われる仕事に惹かれました。手荷物って、何かしらその人にとっての大切なものが必ず入っていると思っていて、そういう大切なものは大事に扱いたいし、そこに携われるこの仕事は、とても素敵だと思いました。

自分が点として、色んな人のつながりで成り立っていく

仕事のやりがいに感じていることを教えてください。

毎日同じ仕事ではなく、状況に応じて適応していく必要があることです。また、1便の作業を完了させるには多くの部署との連携が必要で、チームワークの重要性を実感できることです。
自分一人では成り立たない仕事だと感じています。自分が点としてきちんと役割を果たし、さまざまな役割の方との連携があって、手荷物がお客様の元へ運ばれていき、初めて1つの仕事が完成します。直接お客様からありがとうの声を聞くことはないですが、無事にお客様のもとに手荷物を届けられたということにやりがいを実感しています。

お客様が旅に出るための大切なものが詰まった手荷物なので、その思いを大切にし丁寧に運ぶことを心掛け、日々業務に携わっています。スーツケースはもちろんですが、スポーツ競技で使う道具や、楽器だったり、さまざまな目的で旅に出るお客様の、大切な手荷物が運ばれてきます。毎日、同じ景色はありません。時には、獅子舞のお面など、印象に残る手荷物が運ばれてくることもあります。

仕事のなかで特に意識していることはありますか?

仕事のなかで特に意識していることはありますか?

少しでも早く、お客様の元へ手荷物を丁寧に届けるための努力は惜しみません。
イレギュラーが起こった際には、適切な素早い判断や対応が必要になります。航空機から降ろした手荷物を一番初めに目にするのは、自分たちのため「気づき」を大事にしています。

載っているはずの手荷物の数が違っていたり、手荷物が破損したりなど、イレギュラーに気づいた時は、旅客担当の方へ素早く情報を共有し、連携して対応をしていきます。また特別な手荷物は、より丁寧に扱うことを心掛けています。車椅子が運ばれてきた時は、手荷物のレーンに乗せることはできないので、直接運んでお渡しするなど、適宜判断をします。

到着便は手荷物を下ろしてレーンに乗せていきますが、出発便では手荷物を積み上げていきます。その際に手荷物のウェイトバランスを間違えてしまったりすると、航空機の安全にも影響をしてしまいますし、手荷物の破損にもつながってしまうので、しっかりと考えて積んでいきます。手荷物を大切に扱うことももちろんですが、手荷物を下ろす人のことも考えながら積んでいきます。航空機の出発を遅らせないために、時間に間に合わせることも必要ですが、人も手荷物も航空機も、安全であることが大事だと思うので、「安全」を最も優先度を高く考えています。誰かのことを考えて動くことが、ひいてはお客様へのサービス向上にもつながるのだと思います。

また、仕事をする上ではメリハリを大事にしています。1つの便が落ち着いたタイミングで気持ちを切り替え、しっかりと休憩をして、次の便が到着するのに備えています。もし、荒天などで便の到着が遅れると、手荷物が重なってきてしまうので、集中力を使います。そのような事態にも備えて、オンオフをしっかり切り替えることも大事にしています。

今後やってみたいことはありますか?

現在、責任者として班長という役職につき、自分の仕事だけではなく後輩への教育や指導も行っています。今後、より上位職になることを目指していきたいと思っています、また、今は到着便をメインで担当しているので、出発便の方もできるように精進していきたいと思っています。

さらに魅力的が増していく、成田空港で

成田空港はこれから敷地も拡張し発展をし、さらに魅力的な空港になっていきます。古き良き空港も魅力的に感じていますが、これから来る方たちは、新しい空港の魅力に触れながら一緒に盛り上げていく仲間になるので、ぜひ一緒に働けたらと思います。全国に多数の空港がありますが、僕はぜひ成田空港へ来てほしいと思っています。

株式会社エコーパートナーズ
根本宥輝さんさん
貨物
千葉県出身。成田市在住。 入社5年目。航空専門学校でグランドハンドリング業務を学び、手荷物取扱業務の就業を目指してエコーパートナーズへ入社。現在は班長の役職を担う。
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