グラハン歴20年超、希望が叶い成田空港へ。大阪や川崎を経て、自然豊かな芝山町に移住

日本空港サービス株式会社西 潤一さんさん

関西国際空港で長く働き、成田空港を拠点とする日本空港サービスに転職した西 潤一さん。数ある周辺市町の中から、居住地に選んだのが芝山町でした。広い間取りと、抜群の日当たり。都会の喧騒から離れ、静かに流れる時間。転職と移住を経て、生活や心境にどんな変化があったのかをお聞きしました。

グラハン歴20年超。40歳を過ぎ、関空から“憧れ”の成田空港へ

はじめに、これまでのキャリアや現在の仕事内容について教えてください。

航空系の専門学校を卒業後に就職し、長く関西国際空港(関空)で働いていました。主な仕事は、貨物などの搭降載をはじめとするグランドハンドリング(グラハン)です。

そのグラハン業務に携わること20年超。40歳を過ぎた2025年に、日本空港サービスに転職しました。現在は運用管理部運航管理課に所属し、係長を任されています。

具体的には、乗客や荷物などから重量を算出し、機体のバランスを保つために積載物の配置を決定・管理するのが主な任務です。また、新入社員らの教育・サポートにも力を入れています。

日本空港サービス株式会社 西 潤一さん
運航管理課で安全運航を支えている(写真提供:日本空港サービス)

関空で長く勤務されていた中、なぜ成田空港で働こうと決断されたんですか?

言うまでもなく、成田空港は日本最大の“国際”空港です。昔から、一度は「成田空港で働きたい」という憧れをずっと胸に秘めていました。

前職時代に転勤で羽田空港でも数年働きましたが、あくまで国内線がメインですからね。国際線の業務に携わる、その夢を叶えるには成田空港が最も魅力的な場所でした。近い将来、滑走路の新設をはじめ、大幅な機能強化を控えていることも大きかったですね。

実際に転職後は、欧米や中国、韓国など各国の航空会社の担当者らと毎日、情報交換しています。その共通言語は、英語が基本です。そのために学生時代から英会話教室に通い、英語を勉強してきたんです。

日本空港サービス株式会社 西 潤一さん
周りの社員からの人望も厚いという(写真提供:日本空港サービス)

スーパー、コンビニは徒歩圏内。道の駅では新鮮な野菜や卵がずらり

現在のお住まいは芝山町とお聞きしました。芝山を選んだ理由もお聞かせください。

スーパーやコンビニが徒歩圏内にあること。自然に囲まれ、静かにのんびり過ごせること。主要駅へのアクセスがいいこと。これらを条件にインターネットで物件を探していたところ、行き着いたのが芝山町にある今の自宅だったんです。

加えて決め手になったのが、長く過ごした大阪時代の家よりも広い間取りと、駐車場代を含めた家賃でした。ちなみに内見などは行わず、ネット上の情報だけで決めました。部屋内を360度見渡せるパノラマカメラで隅々までチェックできるので、私にとってはそれで十分でしたね。

移住されて約1年経ちますが(2026年8月現在)、居心地はいかがですか?

自宅は間取りの広さとともに、日当たりが抜群なところが気に入っています。幹線道路から少し離れているので、車の騒音もなく静かで快適です。羽田空港に勤務していた頃は川崎市(神奈川県)に住んでいたんですが、当時と比べると格段に違います。ここには、自然と隣り合わせの穏やかな暮らしがあるんです。

また、先ほどお伝えしたようにスーパーやコンビニにも歩いてふらっと行けますし、隣接する成田市内のJR成田駅や京成成田駅へ向かうバス停までも、徒歩で約5分。飲み会などの用事で電車で出かけるときも、不便を感じることはなく助かっています。

自宅では熱帯魚も飼っている(写真提供:西さん)

芝山町内でよく訪ねる場所、お気に入りのスポットなどはありますか?

1つは、道の駅「風和里しばやま」です。芝山町は農業が盛んなこともあり、野菜や卵などの新鮮な食材が手軽な値段で手に入れられます。

ある日店内を歩いていて、驚いたことがありました。千葉県が日本一の産地でもある、落花生です。落花生といえば、私のイメージでは収穫後に乾燥させ、硬い殻で覆われたおつまみでした。ただ、そこでは“生”の落花生が売られていたんです。あのやわらかい食感と味は、初めての体験で新鮮でした。

同じく道の駅で購入した「九十九里ファーム」の卵もそうです。サイズが大きく、おいしさに感動しましたね。

道の駅「風和里しばやま」
道の駅「風和里しばやま」

ほかにも、上空を飛び交う航空機を一望できる「ひこうきの丘」や、「航空科学博物館」にも行きました。どちらも、特に飛行機がお好きな人なら胸が躍るはずです。子どもから大人まで楽しめる場所なのでオススメですね。

九十九里浜など海岸沿いをドライブ。ウイスキーのコミュニティも

お仕事だけでなく、プライベートも満喫されている様子が伝わってきます。

車やバイクがあれば、少し足を伸ばしていろんな場所に行けることも、充実感につながっているように思います。

例えば、先ほどご紹介した「九十九里ファーム」です。その卵の味に魅せられ、直営の販売所まで出かけたんです。海が好きなので、その近くの九十九里浜まで車を走らせたり、銚子方面まで海沿いをドライブしたこともありました。

ドライブで「海の駅九十九里」へ(写真提供:西さん)

思えば、関空に勤めていた頃は早朝、よく和歌山県の海でサーフィンをしてから出社していました。成田空港で働く人たちの中にも、そうしている人が少なくないと聞きます。このあたりに住めば、海を近くに感じることもできるんです。

ちなみに私自身は今、別の新しい趣味に熱中しているので、サーフィンは一時休止中なんですけどね。

新しい趣味とは何ですか?ぜひ詳しく聞かせてください。

ウイスキーです。ウイスキー好きが集まるコミュニティがあり、その仲間たちと休日に飲んだり、ときには山梨県まで遠征して蒸留所を巡ったりしているんです。私の好みは、「山崎」と「白州」。仕事を終えて帰宅した後、まったり晩酌するのも楽しみの1つなんです。

山梨県にある「白州」の蒸留所を訪問(写真提供:西さん)

移住先で交友関係を広げられるだろうかと、不安を感じる方もいらっしゃるはずです。ただ、成田空港では会社の垣根を越え、働く人たちが集まる親睦会などもあります。そういったイベントや場所に顔を出してみるのもいいと思います。

40歳を過ぎての転職、見ず知らずの土地での生活。最初は不安もありましたが、1年経った今、「ここでやっていける」という手応えと充実感であふれています。これからさらに、芝山での穏やかな暮らしを満喫していきたいですね。 

日本空港サービス株式会社
西 潤一さんさん
三重県出身。航空系の専門学校を卒業後、主に関西国際空港でグランドハンドリングに従事し、業務歴は20年を超える。40歳を過ぎた2025年に日本空港サービスに中途入社し、芝山町に移住。小さい頃から大の飛行機好き。趣味はウイスキー、ドライブなど。
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