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1泊1人2,000円、築100年超の古民家を貸切も!千葉の“小江戸”  香取市の「おためし移住体験」とは?

成田空港周辺の地域では、どんな暮らしができるのか。移住を考えている人たちに気軽に現地の生活を味わってもらおうと、香取市が「おためし移住体験」を実施しています。期間は9月30日まで。築100年超の古民家宿などに1泊1人2,000円で宿泊でき、移住相談や地域住民との交流も楽しめます。市企画政策課の関 大地さんと、地域おこし協力隊としておためし移住を担当する室賀 美和さんと鈴木 謙太郎さんに詳しい内容をお聞きしました。

成田空港から車で30分圏内。自然と歴史、文化が共生する香取市

はじめに、香取市の特徴や魅力について教えてください。

関 香取市は千葉県北東部に位置し、東京方面からは電車や高速バスで約90分、成田空港からは車で約30分圏内の場所にあります。県内トップの産出額を誇るお米を中心に農業が盛んなことで知られ、緑豊かな里山風景が広がる地域です。

さらに、それとは別の顔もあります。中心地の佐原(さわら)地区は千葉の“小江戸”とも呼ばれ、川沿いに江戸時代以降に建てられた商家や蔵が現存し、昔ながらの風情ある町並みが残っています。少し足を伸ばせば香取神宮もあり、自然と歴史、文化があふれる町です。

移住についても移住支援金の支給をはじめ支援制度を充実させており、県内外から移住者を積極的に受け入れています。

佐原地区の小野川沿いの風情ある町並み(写真:香取市提供)

1泊1人2,000円。採用面接や会社見学時に“おためし”で宿泊できる

そんな中で現在実施している「おためし移住体験」、どんな制度なんですか?

 香取市への移住を検討している方に、滞在費の補助を受けながら市内の民泊施設に宿泊していただく制度です。3回目となる今回の期間は2025年9月30日まで。その間に2泊3日以上滞在していただきます。

成田空港の周りにはどんな町があるのか。買い物など生活に困ることはないのか。情報不足で困っている方々にまずはおためし感覚で過ごしていただき、現地の雰囲気や魅力を味わっていただこうと企画しました。

室賀 最大のポイントの1つは、1泊1人2,000円という宿泊料の安さです。それも、築100年を超える古民家を一棟まるまる貸切でご利用いただくこともできます。ご家族での滞在はもちろん、単身でもご宿泊いただけます。

また、滞在中は私たち地域おこし協力隊のスタッフが住まいや仕事に関するご相談に乗り、必要な情報をご提供させていただいています。

成田空港で働こうと考えている人も利用できますか?

 もちろんです。その中には、遠方にお住まいの方も少なくないはずです。採用面接や会社見学などで現地にいらっしゃった際などに、ぜひご利用いただきたいですね。

現地の生活環境や空気に触れたり、滞在中に新居を探したりと、有意義な時間をお過ごしいただけるはずです。普段はあまり利用できないような、風情ある古民家宿などに割安で泊まれますしね。

鈴木 成田空港からお越しの際は、空港でレンタカーを借りていただくのがオススメです。空港から市中心部までは約30分。数日の短い滞在期間でも、車があれば市内各所を十分に見て回ることができます。

成田空港の近くにお越しの際は、ぜひこの機会に香取市まで足を伸ばしてみていただきたいですね。

築130年の古民家や昔ながらの平屋。庭でバーベキュー、農業体験も

利用できる宿泊施設について、詳しく教えてください。

室賀 宿泊場所は現在、「ねこざえもん奥屋敷」と「塙(はなわ)ハウス」、「ぴよぴよハウス九美上」の3つをご用意しています。それぞれどんな施設なのか、ご紹介していきましょう。

まずは、「ねこざえもん奥屋敷」です。北海道から移住されたご夫婦が古民家を改装し、リノベーションした一軒宿です。和室の大広間、縁側、土間があり、最大8人まで宿泊いただけます。庭で焚き火やバーベキューができ、自転車の貸出もしています。

ペットの宿泊も可能です。そして、名物は“若女将”の猫の「はるみちゃん」。オーナー夫婦や住民たちに愛されている地域猫で、宿によく遊びに来るそうなんです。

「ねこざえもん奥屋敷」の2階寝室スペース(写真:香取市提供)

猫好きにはたまりませんね。ほかの2つはいかがでしょうか?

室賀 「塙ハウス」は、川と田んぼに囲まれた築130年の古民家。米蔵を改装した広大なスペースがあり、多目的施設としてご利用いただけます。庭ではバーベキューができ、機材は無料。子ども部屋もあり、おもちゃや絵本がたくさん揃っています。

最後に、「ぴよぴよハウス九美上」です。昔ながらの平屋の一軒宿で、東京から移住された家主と同居型の宿。すぐ隣にはパン屋があり、もちもちの生米パンを味わえます。野菜の収穫や自然体験イベントを積極的に開催しており、地域の子どもたちも多く参加しています。

 木や畳の匂いが漂う開放的な空間で、家族みんなでのんびり過ごす。鳥の鳴き声を耳にしながら、読書やデスクワークに打ち込む。地域のイベントに参加して、自然や住民との触れ合いを楽しむ。そんな風に都会の喧騒から離れ、どこか懐かしく、ほんのり温かい気持ちになっていただけるはずです。

築130年の古民家宿「塙ハウス」の室内(写真:香取市提供)

買い物、医療、住まい。専任スタッフが情報収集をサポート

利用する人たちは滞在中、どう過ごされているんでしょうか?

室賀 宿でのんびりお過ごしいただくのはもちろん、滞在中は地域体験にもご参加いただいています。

地元農家さんの田植え作業や養蜂をお手伝いするような方もいれば、焚き火やサーフィン、温泉でゆったり過ごすなど、ふらっと地域を散策する方々も。ご希望に合わせて、いろんな体験メニューをご提案させていただいています。

鈴木 買い物や医療などの生活環境について、実際に現地で確かめようという方々も目立ちます。中には、お子さんのサッカークラブを探すような方もいらっしゃいました。

実際、生活環境はどうなんですか?

 都市と地方、利便性と自然。成田空港周辺にはほかにも多くの自治体がありますが、香取市にはその両面がミックスした“ちょうどいい”立地と生活環境があると思っています。
 
緑や水に囲まれた自然豊かな地域であるとともに、市内にはスーパーやコンビニはもちろん、量販店の「ドン・キホーテ」や「ニトリ」も生活圏内にあります。道の駅も2つあり、地場の新鮮な野菜が安く手に入ります。
 
そして、医療環境も充実しています。県立佐原病院を中核に整備されていて、0歳から高校生世代までの医療費の助成もあります。買い物や病院通いに困ることはないはずです。
 
室賀 住まいもそうです。古民家や庭つきの平屋建ての物件が多くあり、JR佐原駅や小見川駅周辺を中心に賃貸マンションやアパートも揃っています。
 
「おためし移住体験」をご利用の方々には、ご希望に応じて地元の不動産業者や市の空き家バンクの登録物件をご紹介することもできます。
 
鈴木 買い物、医療、住居探し。生活環境に関する情報については、私たちがご要望に応じて逐一ご案内させていただいています。滞在中はもちろん、事前や事後のフォローも手厚く行っています。どんなことでも、ぜひ気軽にご相談いただきたいですね。

「ぴよぴよハウス九美上」周辺には畑が広がり、農作業なども体験できる(写真:香取市提供)

おためし移住は9月30日まで参加者を募集中。移住相談は年中受付

最後に、利用を検討している人へのメッセージをお聞かせください。

室賀 農作業に関心があるご夫婦など、今回も早速多くの方々にご応募いただいています。もちろん、参加者は2025年9月30日までまだまだ募集中です。宿泊施設も今後、少しずつ増やしていく方針です。

最高のおもてなしでお迎えしますので、小旅行に出かけるような気分で、気軽にお申し込みいただきたいですね。目一杯楽しんでいただけるよう、全力でバックアップさせていただきます。

鈴木 移住相談そのものは、「おためし移住体験」に限らず1年を通してお受けしています。また近々、移住にまつわる情報を網羅したガイドブックも完成予定です。ぜひ最新情報もチェックいただけるとうれしいです。

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【参考情報】

「おためし移住体験」の詳細・申し込み方法

ねこざえもん奥屋敷

塙ハウス 

ぴよぴよハウス九美上

移住支援金

空き家バンク

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